2021年11月12日公開の映画「恋する寄生虫」
Blue-ray/DVDレンタル開始日とBlue-ray/DVD発売日が決定しました。
※TSUTAYA(ツタヤ)やGEO（ゲオ）でのレンタルを参考にしています
「DVD・Blu-rayレンタルと発売日決定しました」
Blue-ray/DVD発売日
2022年3月23日（水）発売
Blue-ray/DVDレンタル
2022年3月23日（水）レンタル開始
動画配信
2022年2月23日（水）配信スタート
「恋する寄生虫」作品の詳細
潔癖症の青年と視線恐怖症の女子高生の恋を描いた三秋縋の同名小説を、「バウムクーヘン」「UGLY」の柿本ケンサク監督が「犬部!」の林遣都と「糸」の小松菜奈の共演で実写映画化した異色のラブストーリー。
作品情報
- 主題歌：Awich「Parasite in Love」
- 原作：恋する寄生虫 [ 三秋 縋 ]
- 上映時間：100分
- 制作年：2021年
- 配給：KADOKAWA
- カテゴリ：恋せよ弱虫。本能を凌駕するマリオネットな恋物語
予告
みどころ
みどころです♪
『君の話』で吉川英治文学新人賞候補にもなった、WEB掲示板2ちゃんねる出身の作家三秋縋が最初に発表した小説は『人を自殺させるだけの簡単なお仕事です』。
文壇デビュー作となった『スターティング・オーヴァー』や2作目となる『三日間の幸福』も、改題前は『十年巻き戻って、十歳からやり直した感想』と『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。』というものであり、タイトルだけで興味をそそる設定作りの名手であることが伺えます。
事実、映画化決定前から漫画原作を担当したり、諸作品がコミカライズされたりと、映像化への期待と適性はデビュー当時から指摘されており、その瑞々しい筆致と感受性は特に中高生から圧倒的な支持を集めています。
主役の二人は、恋はおろか人生を諦め世界を呪う孤独な男女。
クリスマスの恋人たちを狙い撃ちにするサイバーウィルスを開発した潔癖症の青年・高坂賢吾と、視線恐怖症で不登校の女子高生佐薙ひじりは、なぜ年齢差を越えて互いにときめきと安らぎを感じるようになったのでしょう。
ひじりに触れられても嫌悪感が沸かないのは、高坂に見つめられても怖くないのは、恋をしているからに違いありません。
クリスマスに手を繋いで歩く事を目標にリハビリをスタートする微笑ましいカップル。
しかし、その恋が寄生虫の作為的な感染と副作用的な症状だとしたら、気持ち悪いと思うでしょうか。
映画「colors カラーズ」「LIGHT UP NIPPON 日本を照らした、奇跡の花火」の他、大河ドラマ「青天を衝け」のタイトルバック、各種CMなどで映像作家としても注目を集める柿本監督が描く2人の恋は、精神世界を炙り出す奇抜なもの。
淡い想いを塗りつぶすようなインパクトを、画面内に意図的に持たせています。
日常と交差する倒錯した世界観は、「ビューティフルマインド」や「パラサイト・イヴ」「寄生獣」「ホムンクルス」などと比較して観るのも一興。
演技力には定評のある林遣都が高坂の苦悩を体現し、小松菜奈が10代のひじりを演じますが、林の童顔も相まって違和感は皆無、微笑ましい限りです。
さらに井浦新、石橋凌など、黙っていても妖しさを醸し出せる個性派俳優陣が脇を固めます。
脚本は林遣都の主演作「ちーちゃんは悠久の向こう」の他、「眉山」「武士の献立」「トワイライト ささらさや」でも安定感を見せた山室有紀子。
刻一刻とフェーズの切り替わるコロナ禍にあって、マスク姿や感染という言葉の印象は原作小説発表時より身近に感じられるかもしれません。
何らかの恐怖症を抱えていても、いなくても。
どこかに自分の分身を見出してしまう、切なくも愛おしい作品です。
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