2023年3月24日公開の映画「ロストケア」
Blue-ray/DVDレンタル開始日とBlue-ray/DVD発売日が決定しました。
※TSUTAYA(ツタヤ)やGEO(ゲオ)でのレンタルを参考にしています
「DVD・Blu-rayレンタルと発売日決定しました」
Blue-ray/DVD発売日
2023年8月2日(水)発売
Blue-ray/DVDレンタル
2023年8月2日(水)レンタル開始
「ロストケア」作品の詳細
葉真中顕の小説『ロスト・ケア』を、「そして、バトンは渡された」の前田哲監督が、「ノイズ」の松山ケンイチと「MOTHER マザー」の長澤まさみの共演で実写映画化した社会派ミステリー。
作品情報
- 主題歌:森山直太朗「さもありなん」
- 原作:葉真中顕「ロスト・ケア」
- 上映時間:114分
- 制作年:2023年
- 配給:東京テアトル、日活
- カテゴリ:救いの殺人鬼!?痛切な社会派介護サスペンス
予告
みどころ
みどころです♪
高齢化社会という現実に、エンタメ性を保ちながら真正面から切り込む作品が完成しました。
訪問介護センター所長の不審死と、利用者の高すぎる死亡率。
42人の老人の命を奪ったのは、物腰柔らかく心優しい介護士・斯波宗典でした。
大量殺人犯である斯波は、自分の行為は利用者にとって救いであると主張します。
事件の真相に迫る検事・大友秀美が、斯波の取り調べを通して正義感と倫理観を見失う姿を責められる者はいないでしょう。
高齢化格差社会における、悲惨な介護の現実。
聞き分けの無い子供のようになってしまった年長者を、時間的にも経済的にも余裕が無い家族が支える苦悩は想像を絶するものであり、情と記憶があるからこそ互いに疲弊し、社会的にも孤立しがちで、時に身内による殺人という最悪の結末を招くこともあります。
斯波が手を汚すことで現実的に守られた尊厳があったとしても、決して不思議ではありません。
しかし同情する事と、法的に無罪とする事とは別であり、安楽死の是非にも関わる簡単には答えの出ない問題です。
単なる悪人には見えない斯波の存在感を際立たせているのが、「デスノート」「聖の青春」「川っぺりムコリッタ」の松山ケンイチの好演。
白髪とも銀髪ともとれる髪色が、斯波の半生を伺わせます。
原作では男性だった大友を演じるのは「海街diary」「コンフィデンスマンJP」の長澤まさみ。
男性から女性への変更は「イチケイのカラス」と同様ですが、鬱々とした内容に翻弄されながらも華のある大友の美貌は、観る者にとっての救済措置と言えるかも。
鈴鹿央士、坂井真紀、戸田菜穂、峯村リエ、藤田弓子、柄本明らが脇を固め、前田監督の「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」にも出演したジャズシンガー・綾戸知恵の存在も印象的です。
「極道めし」「老後の資金がありません!」など様々なかたちで社会問題を表現してきた前田監督の手腕が光ります。
原作小説では終盤まで伏せられている真犯人。
しかし本作では斯波の存在を早々に提示する事で、犯人捜しよりも経緯や動機、心理描写に重きが置かれます。
異様な魔性を醸し出す容疑者と対決する「死刑にいたる病」や、人を殺して感謝される殺人犯を追う「ドクター・デスの遺産」、検事と殺人犯の対決が鮮烈な「検察側の罪人」などと併せて観ても興味深いでしょう。
所長はなぜ死んだのか。
大友は何を思い、斯波の裁判はどこへ向かうのか。
そして自分はどう感じるかを、是非ご確認ください。
文庫
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