2019年3月8日公開の巨匠クリント・イーストウッドが、自身の監督作では10年ぶりに銀幕復帰を果たしたサスペンスドラマ映画「運び屋」Blue-ray/DVDレンタル開始日とBlue-ray/DVD発売日が決定しました。
※TSUTAYA(ツタヤ)やGEO(ゲオ)でのレンタルを参考にしています
「DVD・Blu-rayレンタルと発売日決定しました」
動画配信
2019年5月15日(水)配信スタート
DVDレンタル開始日
2019年6月19日(水)レンタル開始
DVD発売日
レンタルと同時
「運び屋」作品の詳細
クリント・イーストウッドが「人生の特等席」以来6年ぶり、自身の監督作では「グラン・トリノ」以来10年ぶりに俳優として銀幕に復帰する、実話を基にした問題作。
出演者/役名
- クリント・イーストウッド
- ブラッドリー・クーパー
- ローレンス・フィッシュバーン
- マイケル・ペーニャ
- ダイアン・ウィースト
- アンディ・ガルシア
- アリソン・イーストウッド
- タイッサ・ファーミガ
作品情報
- 原題:The Mule
- 上映時間:116分
- 制作年:2018年
- 配給:ワーナー・ブラザース映画
- カテゴリ:90歳の運び屋!監督・主演クリント・イーストウッドの社会派サスペンス
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みどころ
みどころです♪
原題の「THE MULE」は動物のラバであり、麻薬や密輸品などの運び屋を指すスラング。
本作の原案はニューヨーク・タイムズに載ったサム・ドルニックの記事。
85歳でメキシコの犯罪組織「シナロア・カルテル」の麻薬の運び屋となった第二次世界大戦の退役軍人レオ・シャープの実話に基づいています。
実に1400ポンド(約635kg)もの麻薬を運んだことを認めています
イタリア戦線でブロンズ・スター・メダルを授与されるほど陸軍で活躍し、戦後生まれ故郷のインディアナ州ミシガン・シティ近郊にある広大な農地でブルックウッド・ガーデンズという園芸会社を企業したレオ・シャープは、1990年代までデイリリー栽培の達人として国内では知られた人物でした。
しかしインターネットの普及に伴い顧客離れが進み、デジタル化の波に適用できなかったブルックウッド・ガーデンズ社は低迷。
遠い異文化圏の話が身近な中小企業の悲哀と重なりますが、そこからの一手は衝撃的。
スペイン語で「おじいさん」を意味する「エル・タタ」と呼ばれ、シナロア・カルテルで2009年から2011年まで運び屋を務めた彼は、実に1400ポンド(約635kg)もの麻薬を運んだことを認めています。
後期高齢者の孤独とアメリカ北部が抱える社会問題を真摯に捉えた社会派サスペンスに磨き上げるため、劇中の主人公アール・ストーンはそうした実話を映画用にアレンジした人物像
商売に失敗し、自宅すら差し押さえられたアールが「車の運転をするだけの簡単なお仕事です」の文言を信じて闇稼業に染まっていく緊迫感とやりきれなさが一流。
仕事一筋で家族をないがしろにしてきた90歳の男の独白が胸を抉り、稀代の名優にして巨匠のクリント・イーストウッドが自らの衰えた肉体すら武器に闘う、時代のメッセンジャーとしての覚悟に圧倒されます。
そうはいっても撮影時88歳、若手俳優と並んでも見劣りしない長身と鋭い眼光に痺れること請け合い。
メガホンを当初予定されていたルーベン・フライシャーから譲り受け、脚本を「グラン・トリノ」のニック・シェンクに託し、アクセルを踏み込みます。
アールを追い込んでいく麻薬捜査官役はクリントの傑作「アメリカン・スナイパー」の主人公を演じた秘蔵っ子ブラッドリー・クーパー
他にローレンス・フィッシュバーンやアンディ・ガルシアら実力派が集結し、実娘のアリソン・イーストウッドも出演。
ロバとウマの交雑種であるラバには「子孫を残せない雑種」という隠れた意味が一部であるようですが、本作にはおそらく、クリント・イーストウッドの人として、そして映画人としての遺志がこめられていることでしょう。
後年、レオ・シャープは運び屋を務めた理由について「デイリリーと同じようにコカインは人々を幸せにする植物だから」と語ったとか。
享年92歳、国立太平洋記念墓地に埋葬されたレオ・シャープから悲壮感は希薄ですが、アール・ストーンは悩み多き男。
年齢を重ねれば欲も業も葛藤すら枯れていく、そんな妄言を吐けなくなるリアルな心理描写にご期待ください。
果たして、運び屋の行きつく先にあるものとは!?
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