猿の惑星【聖戦記】 今シリーズの見どころやちょいだしされたコメディ要素を徹底紹介

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みなさんは今回のシリーズの3作目となる、「猿の惑星 聖戦記」はすでに鑑賞しただろうか。今作の映画のキャッチコピーとなった言葉は「あなたは最後を見届ける最初の人類となる」とある。”最後”とあるので今回でついに今シリーズの完結か?と思わせるフレーズだが、実際の映画の内容はどうだったのか、改めて今作品を振り返ってみたいと思う。

 

■シリーズ全体のおさらい

「聖戦記」を語る前に、まずは前作のあらすじを簡単に振り返ってみよう。

 

1作目の「猿の惑星 創世記」は、まさにタイトルの「ジェネシス」とある通り、シーザーの誕生から、人類が崩壊に向かい、そして猿たち、エイプ達が繁栄していく様が描かれた作品だ。シーザーは、同じ種の猿たちを人間の手から解放すべく、彼が新しい”エイプ”という存在を創造し、そしてエイプ達の時代が幕を開けた。ざっくりまとめると、人類の終焉とそしてエイプ達の「起源」に焦点をあてたストーリーだった。この作品を今見返してみると、前作でも今作でも、頑なに人類との争いを避けるシーザーの姿勢の理由がよくみてとれると思う。

 

続いて2作目の「猿の惑星 新世紀」。ここでは前作の創世記から10年後の世界という設定で、人類は絶滅の危機に瀕している一方、シーザー率いるエイプ達は、子孫を繁栄し、人と同じように教育や社会をもち、森の奥でひっそりと生活をしていたのだが、エイプ達の存在を脅威に感じる人間たちと、人間を憎む、コバというエイプの存在をきっかけに、互いの種族を存続をかけた戦争が始まってしまう、というストーリーだ。この作品で重要なのがコバの存在。人の愛を受けて育った経緯のあるシーザーとは対照的に、人間から酷い仕打ちをされた過去を持つコバの存在が、今作の「聖戦記」のシーザーの心をいつまでも苦しめていくのである。

 

■「聖戦記」について

さて今回の「聖戦記」だが、私の個人的に感じた今作の見どころは、この作品が、1968年に公開された、オリジナルの「猿の惑星」の起源となるストーリーとしたところだと思う。

原作の「猿の惑星」のストーリーを簡潔に説明すると、宇宙から地球への帰還を目指していた一人の宇宙飛行士が、トラブルにより地球とよく似た謎の惑星に不時着してしまう。そこは、人間と同じように言葉を話す猿達によって支配された惑星であり、そこにいる人間達は言葉をもっておらず、猿達によって動物のように飼育されていたのだった。そしてあまりにも有名なラストシーンだが、主人公がその惑星で崩壊された自由の女神の一部を発見し、この惑星こそが地球だったのだと知るのである。

 

そして、今回の「聖戦記」のストーリーでは、人間達の間では奇妙な病気が蔓延しており、その病気に感染したものは言葉を失い、まるで動物のように化してしまうというものだが、この設定を見たときに「あぁなるほど」と思った方は少なくないだろう。オリジナルの作品の中で、人間達がなぜか動物のごとく言葉や高度な思考を失っているその理由が、今作のこの感染が故だったのかとなるわけだ。前回の2作品は、オリジナルの猿の惑星とは無関係な新しい猿の惑星だっただけに、今作で原作へと繋がっていくようにとれるこの設定は、私個人としては面白いなと思えた。

 

そして今作でキーとなるのは、「ノヴァ」の存在だろう。

仲間の裏切り行為がきっかけとなり、映画の冒頭早々でシーザーは妻と息子を失ってしまう。シーザーの中に今まには感じたことのないほどの人間への憎悪が生まれ、その感情は、コバがかつて人間達に抱き続けていた感情そのものであり、コバの幻覚が何度もシーザーを襲う。人間に対する個人的な憎悪に支配されてしまうシーザーだが、そんな中で出会うことになったのが、すでに感染により言葉を失っている人間の少女、ノヴァだ。憎らしい人間であるにも関わらず、ノヴァの行動によってシーザーは救われ、エイプ達も救われるのである。人間であるノヴァの存在が、人間ではなく、エイプ達を救うのだから面白い。

 

最後のシーンでは大規模な雪崩が発生し、そこで人間達が一掃されるシーンがあるが、私個人的にはこのシーンも気に入っている。というのも、エイプ達が、人間と同様の知能をもち、なおかつ人間よりも優れた身体能力があったからこそ、自然災害にも耐え凌ぐことができたわけで、オリジナルの猿の惑星の中で、地球が猿達により支配され、人類が滅びたという原作の設定につながっていくのである。前作よりも更に力を増したエイプ達、強さを失った人類の崩壊への助長が今作でより一層強くなっていく様、そして一つ一つの小さな設定全てが、まさにオリジナルの猿の惑星へとつながっていく構成なのである。

 

■今シリーズの猿の惑星の見どころ

今シリーズはどの作品も一貫してそうだが、基本的に最大の魅力はシーザーの人格ひとつに限るというか、男の中の男ならぬ、エイプの中のエイプことシーザーが、いかにカッコいいか。というところであることは、わざわざあえて説明する必要もないと思う。完璧なまでのたくましさ、そして人間をも凌ぐほどの勇敢な行動。家族を失ってもなお、エイプ達を守るべく人類に立ち向かうシーザーの姿がとにかくカッコイイの一言につきる。主人公を猿に置き換えているからこそ、人間では描きづらい完璧なまでの主人公の徹底したカッコよさは、今シリーズの最大の魅力だと思うし、細かい設定などへの批判はとりあえず置いといて、シーザーのカッコよさだけにフォーカスをおけば、純粋に楽しめる作品だと思う。

 

■今作からちょいだしされたコメディ要素

もう一つ今作で面白いのが、動物園から脱走したという猿、バッドエイプのキャラクターの濃さ。前作ではコメディ的な要素を全く用いていなかった今シリーズで、初といっていいこのコメディキャラの存在。彼は動物園で育った猿のため、エイプ達が使っている手話は理解ができないのだが、仲間の脱獄を助けるべく地下の穴を掘り進む中で、地上への穴を開け彼が頭を覗かせるシーンがあるが、エイプ達が手話で彼に感謝の気持ちを伝えるも全く理解できておらず、何を言うかと思えば「Bad Ape」としきりに叫ぶシーンなんかは思わず笑ってしまった。他にも望遠鏡を逆にもってみせるシーンなんかもクスっと笑えたし、他にも彼の面白いシーンはちょくちょくあるので、彼の行動をもう一度見直してみるのもきっと面白いと思う。

 

■今回でシリーズ最終作?続編は?

今シリーズは3部作とされているようなのと、シーザーが死んでしまい、人類はほぼ壊滅したととれるエンディングをみると、このままこのシリーズ自体は完結したのでは?とも取れる。が、息子のコーネリアスという存在がまだいること、そしてオリジナルへと続いていくストーリーであったことから、何かしらの形で次回を期待してもいいのでは?と思うのが個人的なところです。というか、ぜひ次回作も期待したいですね。

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この記事を書いた人

藤子留美加
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酒飲み会社員ライター
自己紹介:素敵なライターを目指すアラサーライターです

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