2000年制作の映画から、死ぬまでに見ておきたい3選【21世紀の優れた映画100選】よりピックアップ

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2016年の夏頃、英国ガーディアン誌が選んだ映画「21世紀の優れた映画100選」が発表されました。

100本もの映画を紹介されたからといってなかなか見る時間もありませんよね。

そのため、制作年にフォーカスをあてて「21世紀の優れた映画100選」の中から、3本紹介します。

 

今回ピックアップした年は2000年。

21世紀に突入した、まさに21世紀の優れた映画にふさわしい年です。

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レクイエム・フォー・ドリーム』(100位)

1998年に低予算映画『π』で、サンダンス映画祭で最優秀監督賞を取り、一躍有名になったアメリカ合衆国の映画監督・脚本家のダーレン・アロノフスキー。

そんな彼が制作した二作目の作品が、『レクイエム・フォー・ドリーム』。

普通の日常生活が壊れていく怖さ

サラ・ゴールドファーブ(エレン・バースティン)は、コニー・アイランドに住む未亡人。

年老いた彼女の日常は、毎日をただテレビを見ること。

彼女の一人息子ハリー(ジャレッド・レト)は、麻薬中毒で定職に就く気配もありません。

挙句の果てに、サラの唯一の楽しみであるテレビを質に入れてしまうほど。

そんなハリーは、友人のタイロン(マーロン・ウェイアンズ)と、ドラッグディーラーとなり、大金を稼ぐことを夢見ているだけでなく、ハリーの彼女であるマリオン(ジェニファー・コネリー)と三人で、洋服店を出すことを夢見始める。

一方、サラは体重を減らすために飲んだダイエット・ピルの中毒になっていた。

大好きな視聴者参加コーナーからの出演オファーがあり、一張羅のワンピースを着るために、ダイエットに夢中になればなるほど、サラの体と精神をダイエット・ピルが蝕んでいく。

役者魂おそるべし

映画を機に俳優として人気がでたジャレット・レト。

2013年に『ダラス・バイヤーズクラブ』のレイヨン役で多くの助演男優賞を受賞。

2016年7月27日タイム紙のインタビューによると、映画『レクイエム・フォー・ドリーム』でハリーを演じた時は、10kg以上も体重を落とした。

体重以外にも、実際にニューヨーク・ブルックリンにいるヘロイン・ジャンキーたちと数週間仲良く過ごして役作りに臨んだ。

もちろん、ヘロインなどは打っていないとインタビューで説明している。

 

孤独な老人と、麻薬から逃れることができないドラッグ中毒の息子の惨めな結末。

お酒を飲んで二日酔いになり、もう二度と酒は飲まない!と誓うときのような気分になる、救いようのない悲しさが残る映画です。

『あの頃ペニーレインと』(79位)

アメリカ合衆国の監督キャメロン・クロウ。

16才という若さで、発行部数140万を誇る雑誌”ローリング・ストーン”誌の記者となったキャメロン監督が、若いころにロックバンドであるジ・オールマンブラザーズ・バンド、レッド・ツッペリン、イーグルスなどのツアーをおいかけた経験を基にした映画。

音楽好きにはたまらない

音楽が大好きな15才の高校生のウィリアムは、伝説のロックジャーナリストであるレスター・バングスに売り込み、ブラックサバスのコンサート記事を書くように言われる。

しかし、バックステージに潜り込むことができないウィリアム。

そこに人気が出始めのバンドである”スティルウォーター”が登場し、ウィリアムは、彼らの密着取材ができることになる。

 

楽屋へのフリーパス、ツアーへの同行取材ができるようになったウィリアムは、バンドのグルーピーの一人、ペニーレインという女の子と出会う。

数多くいるグルーピーの中でも、特に輝いてみえる彼女に淡い恋心をよせるウィリアム。

しかし、ペニーは、バンド・スティルウォーターのギタリストの恋人になってしまう。

甘酸っぱい青春も呼び起こされる 音楽の力ってすごい!

音楽を聴いて、忘れかけていた記憶が突然蘇ってくるという体験をしたことは、ありませんか?

劇中に使われる音楽は、70年代を代表とするバンド、ザ・フー、サイモン&ガーファンクル、ストゥージズ、ロッド・スチュワートなど。

映画に流れる音楽を聴いてるだけでも、70年代に青春時代を過ごした人には懐かしく、音楽ファンなら純粋に音楽が楽しめてしまう、音楽映画としてもおすすめの作品。

『メメント』(25位)

一度見ただけでは、何がなんだかさっぱりわからない。

時系列が逆になった状態で、出来事が画面に映しだされていく映画の代表です。

真実はどこに

画面に映し出されるポラロイド写真。

そこには、男の死体が。

鏡には、体のあちらこちらに、刺青をいれた主人公レナードの姿が映しだされる。

 

彼は、10分間しか記憶を保持できない病気、前向性健忘を患っている。

そんなことになったのも、ある日、自宅に何者かが侵入し、彼の妻をレイプし殺害。

阻止にはいったレナードは、犯人に突き飛ばされて外傷を負ったからだ。

 

犯人を捜すために、記憶が10分しか持たない彼は、大切な情報を体に刺青としてメモしていく。

手がかりの刺青の一つには、ジョン・Gなる名前が彫られている。

おそらくこの名前が、妻をレイプして殺害した犯人なのだろう。

その刺青の横には、復讐完了の文字が。

果たして、レナードは妻を殺害した犯人を探し出すことができるだろうか?

10分間しかもたない記憶が鍵

ラテン語で「思い出せ」という意味である言葉「メメント」。

ほかに、思い出、遺品などの意味がある言葉。

 

妻を殺害した犯人を探すための助けとなる記憶も、メメントの一つ。

しかし、レナードが記憶していることができるのはたったの10分間だけ。

「記憶できるのは10分間」が物語のカギとなる。

 

また、メメントの中には、レナード以外にも記憶障害をもつ人物が登場する。

この人物も、謎を解くうえで、かかせない存在。

レナードが、記憶しておきたいことをポラロイドや体に刺青として残すように、映画を見ている私たちも何が真実なのかを記憶しながら見ていくしかこの謎は解けない。

あなたの知らない真実

多くのサイトが解説を試しみるほど、複雑で難解な映画『メメント』だが、撮影はたったの25日間ほどで終了。

また、クリストファー・ノーラン監督の弟ジョナサン・ローランが書いた短編「メメント・モリ」が映画のベースになっており、劇場公開後ジョナサンは短編を出版している。

残念なことに短編は、日本語に訳されていないため英語版をペーパーバックなどで購入するしかない。

2000年以降はどんな映画を撮影をしているの?

紹介した3本の映画は、どれもミレニアムを飾るのにぴったりなパワフルな映画ばかり。

『レクイエム・フォー・ドリーム』を撮影したダーレン・アロノフスキー監督は、このあと映画『レスラー』で、ヴェネツィア映画祭で金獅子賞を受賞。

『あの頃ペニーレインと』の監督キャメロン・クロウは、その後も音楽を上手に駆使してみせる映画『エリザベスタウン』。

シアトルサウンドとして一世を風靡したパール・ジャムのドキュメンタリー映画『PJ20 パール・ジャム トゥウェンティ』を製作するなどして活躍中。

『メメント』のクリストファー・ノーラン監督は、バットマンシリーズを4本手掛けたほか、同じくスーパーヒーローものであるスーパーマン映画『マン・オブ・スティール』の製作にも携わるなど精力的。

2017年の9月には劇場公開が予定されている『ダンケルク』があり、今後も目が離せない。

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AKM
AKMライター
映画とUK音楽が大好きな2児の母。
超大作からシネフィルまで機会があればなんでもみます。

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