2020年10月9日公開の映画「82年生まれ、キム・ジヨン」
Blue-ray/DVDレンタル開始日とBlue-ray/DVD発売日が決定しました。
※TSUTAYA(ツタヤ)やGEO(ゲオ)でのレンタルを参考にしています
「DVD・Blu-rayレンタルと発売日決定しました」
Blue-ray/DVD発売日
2021年4月2日(金)発売
Blue-ray/DVDレンタル
2021年4月2日(金)レンタル開始
動画配信
2021年4月2日(金)配信スタート
「82年生まれ、キム・ジヨン」作品の詳細
現代女性のリアルな葛藤を描いて国内外で共感を集めたチョ・ナムジュのベストセラー小説を、新鋭キム・ドヨン監督が「新感染 ファイナル・エクスプレス」のチョン・ユミとコン・ユの共演で実写映画化。
作品情報
- 原題:Kim Ji-young: Born 1982
- 上映時間:118分
- 制作年:2019年
- 配給:クロックワークス
- カテゴリ:君は誰?アイデンティティを揺さぶる社会派ヒューマンドラマ
- 検索:1982年産まれ
予告
みどころ
みどころです♪
“ジヨン”とは、82年生まれの韓国人女性に一番多い名前なのだとか。
よくある名前の主人公、という記号には勿論それなりの理由が存在します。
「トガニ 幼き瞳の告発」「新感染 ファイナル・エクスプレス」に続き3度目の共演となるチョン・ユミとコン・ユが、ついに夫婦役を演じる話題作。
結婚を機に仕事を辞め、育児と家事に追われる女性が社会から隔絶されていく感覚、というとありきたりですが、事態は思ったより深刻です。
ジヨンは疲れているだけだと思っていますが、夫のデヒョンは異変を察知しています。
彼女が、時々別人に憑依されたような言動に走り、その間の記憶を失っている事実。
ある時は祖母に、またある時は母に、別の時には友人となって、他人の言葉を話すジヨン。
その間彼女の自我はどこにあるのか、そもそもなぜ彼女の心は壊れてしまったのか。
観る者はキム・ジヨンの人生を見つめ、同時に自身の半生を顧みるでしょう。
実は、原作小説では夫の存在はあまり具体的ではありません。
ジヨンのカウンセリングを担当する男性医師の視点で書かれ、社会が女性に課す本質的な業がカルテにまざまざと綴られていきます。
しかし映画版のカウンセラーは女性であり、物語の終盤まで登場しません。
代わりに夫のデヒョンが世間とジヨンのズレを体現していきますが、柔和で気の良さそうなコン・ユの悪気の無さそうな笑顔がたいへん疎ましくなる絶妙のキャスティング。
生きる事の苦しさは、善悪などという簡単な尺度で測れるはずもないからかもしれません。
娘として、女として、妻として、母として、人として
時代と世代ごとの葛藤が三世代に渡って描かれた原作小説が、ジヨンにフォーカスすることでタイトに仕上がっている本作では、脇役の魅力と回想シーンの効果的演出で男根社会の奥行と浅ましさが浮き彫りに。
「自由演技」でミジャンセン短編映画祭非情都市部門最優秀作品賞と観客賞を受賞した女性監督キム・ドヨン初の長編映画になりますが、必ずしも男性を糾弾する目的でない様子。
それを証拠に、誰もが劇中に自分に似た同性も異性も発見できます。
社会を変える事よりも、社会によって自分の核を変えさせないためのヒントの詰まった作品であり、その絶望と希望に多くの共感が集まりました。
韓国のゴールデングローブ賞と称される百想芸術大賞でも新人監督賞をもたらした傑作「82年生まれ、キム・ジヨン」。
この履歴書に記された自己紹介のような滑稽なタイトルが、きっと愛おしく、自分の顔に思えるはず。
幸い、自身も母であるチョン・ユミは、40代目前にしてあまりにも美しく、透明感に満ちています。
自分の言葉で自分を語りたい。
そんなあなたに処方したい、必見の一本です!
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