とてもストレートな恋愛劇で女性の妄想を実現したような物語です。

不動産屋で働くOLが日々の生活に追われているうちに人生の喜びや生きる意味を見失ってしまったとき、マンションのまえで一人の男性(美青年)を拾います・・これが真逆で、人生に疲れた中年男性が美少女を拾う物語だったら女性の支持は少ないでしょう。

Thank you as always.Please spend a good time in the movie.
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それがひっくり返ると純愛作品として受け入れられるあたり、理想の異性に突然出会うというのは、それが道端で拾うような行為であっても人間の普遍的な欲望なのかもしれません。

 

ベタベタな恋愛ストーリーを見たい人を満足させる作品になっています。
年齢や性別を問わず愉しめるタイプの作品ではないですが、映画館にも女性客が圧倒的に多かったですし、ミステリーやサスペンスを求めて今作を観て不満を感じる客もいないでしょう。
しかし、本業が俳優ではない岩田剛典さんの演技はお世辞にも上手とはいえず、主役の高畑充希さんが素晴らしい演技をみせていることで、余計に力不足な面が目立っていたようにかんじました。
 

ベテラン俳優ならそれを予測して自分の芝居を抑えることもできるでしょうが、良くも悪くも高畑さんは精一杯演じていました。
今作の監督を務めた三木康一郎監督はホラー映画やホラードラマを得意としてきた監督にも関わらず、表現として全年齢対象でおそらく後のテレビ放映も想定したソフトな表現のストレートな恋愛物語を過不足なく描けているのが素晴らしく、ホラーの監督は恋愛劇なんて作れないだろうという、特に根拠のない思い込みは思い込みでしかないのだと妙に関心してしまいました。

 

お伽話のような物語なので、最後も後味の悪さや心にしこりの残る表現はなく、爽やかに映画館を出られるタイプの作品です。

 

原作を2時間に収めることに苦労したのか、ストーリー展開が強引にかんじる部分があり、そのあたりが恋愛劇に繊細なストーリー展開を求める女性に多少の抵抗感があるかもしれませんが、ストレートな恋愛劇が見たい、冷たい炭酸飲料のようにスカッとした恋愛を見たいという方にはお薦めの作品だと思います。