あらすじ

ワンダー号での3年に及ぶ船旅からロンドンに帰郷した後、青い蝶アブソレムにマッドハッター(ジョニー・デップ)のことを聞いたアリス(ミア・ワシコウスカ)。
マッドハッターは、ワンダーランドで死んだ家族の帰りを待っていたのだ。

ワンダーランドに着いたアリスは、白の女王(アン・ハサウェイ)たちから頼まれ、マッドハッターの家族をよみがえらせるべく、過去を変えようとする。時間の番人タイム(サシャ・バロン・コーエン)から時間をコントロールできる“クロノスフィア”を盗み、時間をさかのぼったアリスだったが……。

Thank you as always.Please spend a good time in the movie.
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感想とレビュー

日本では前作「アリス・イン・ワンダーランド」から6年経っての続編です。オリジナルシリーズなら前作の内容を忘れそうなものですが、そもそも原作が百数十年前に書かれた有名な古典文学、ルイス・キャロルのアリスシリーズであるため、大まかな世界観を知らずに見る観客は居ないのではないでしょうか。

 

また、今作は続編でありながら「アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」というタイトル通りに時空を超えて過去に遡る話なので、前作を未見の方でも問題なく楽しめる内容だとおもいます。逆に、本作で語られる各キャラクターの過去や、その性格が生み出された理由などを踏まえて、2のあとに1を見ても面白いとおもいます。
 

このシリーズの魅力である映像美は今作も健在で、奇抜なデザインの装飾性豊かな衣装や、絢爛豪華という形容がふさわしいCGで表現された鮮やかな色彩の世界観は、それだけをぼんやりと眺めていても映画的な迫力を味わえるものです。

 

本作から新しく登場したキャラクターのタイムやその配下なども、このシリーズらしい個性のある変わったデザインで面白かったです。私は2Dでの観賞でしたが、映画の魅力に映像美が大きく関わる本作は、3Dや4Dでの観賞により、さらに魅力が増すタイプの作品だと思います。

 

世界観の説明が前作で済んでいるぶん、本作ではストーリー展開に注力したシナリオなのでテンポよく進んでいき、成長したアリスの活躍ぶりを楽しむことができます。アクションや冒険要素が前作よりも多くなり、エンターテイメントとして間口が広がったことで子供も楽しめる内容になっていました。

 

”時間”という全ての人間に関わる普遍的なテーマを扱うことで様々な年代が楽しめる一方、マッドハッターの家族にまつわるエピソードは、監督をジェームズ・ボビンに任せても制作として続けてこのシリーズに関わっているティム・バートンの、過去作でも垣間見えた個人的な衝動や原体験のようなものが伺えて、映画ファンも興味深く見ることのできる作品だと思います。